パニック 災害

ノルウェー津波映画「THE WAVE ザ・ウェイブ」視聴法と考察

ノルウェー津波映画「THE WAVE ザ・ウェイブ」あらすじとネタバレ


こんにちわ。パニック映画依存症のこーすけです。
今回は、津波パニック映画「THE WAVE ザ・ウェイブ」を徹底解説していきます。

この映画は、「津波発生までの不気味な静けさ＋警報から津波到達の10分」が見所の作品。


ノルウェー作品って、馴染みがありませんが、しっかり作り込まれてるなーと印象に残った災害映画でした。

あと、災害シーンが「夜」に起こるっていうのも個人的に新鮮で良かった！

夜ということで、さらに不気味さが際立っていました。

実際に、周りの評価も高く、2015年にノルウェーで最も興行収入を上げた映画として国民的映画になりました。

本記事で、そんな「THE WAVE ザ・ウェイブ」の内容の考察や感想・情報を深掘りしていきますよ。




「THE WAVE ザ・ウェイブ」をおすすめしたい人


・自然が好きな人

・ちゃんと作り込まれた
　津波映画を観たい人

・嵐の前の静けさが好きな人



※本ページには、一部プロモーションが含まれております。



私の簡単な紹介は以下の通り。


映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】の概要



タイトル (原作名)THE WAVE ザ・ウェイブ (Bolgen)
公開年2015年
上映時間1時間44分
メインキャストクリストッフェル・ヨー(クリスチャン役)
アーネ・ダル・トルプ (イドゥン役)
制作費600万ドル
興行収入3,200万ドル


他の大型災害映画と比べると制作費がかなり抑えられている映画。

しかし、そんな低予算映画とは思えないこだわりとリアル感がしっかりと伝わってくる。

今作は、最優秀ノルウェー映画賞を受賞した。

夢中になれる (嫌な事を忘れられる) 度★★★☆
スケール度★★★☆
頭使わずに観れる度★★★★
スピード・テンポの良さ度★★★☆
ストーリーのスッキリ度★★★☆
ストーリーの面白度★★★★☆
総合評価★★★★ (85点)


製作費は600万ドルとあまり予算がない映画の割にしっかりしていた災害映画。

観ていて、あっという間に観終わってしまう映画でした。

実際の災害シーンは一瞬でしたが、それに至るまでの過程や、災害後の悲惨な状況など、見応えのある内容になっています。



映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】あらすじ


舞台は、ノルウェーのガイランゲルフィヨルド。

人気の観光スポットでもあるそこは、美しい自然い囲まれていた。

しかし、過去に岩石崩壊に伴う災害事故が起きている場所でもあった。。

地質学者であるクリスチャンは、長年この土地の研究をしていたが、家族の将来も考え、大手石油会社に転職をし、都市部へ引っ越す直前だった。

そんな中、クリスチャンは山の異変にいち早く感じる。

調査をしていくうちに、大規模な岩盤崩落の可能性を訴えるクリスチャン。

町の人へ警報を鳴らすよう訴えるが、聞いてもらえず。。


ついに悪い予感が的中することになる。。






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他にも、U-NEXTで視聴できる「おすすめパニック映画」をリストアップしてみましたので、ご参考までに。



U-NEXT 視聴可能 "おすすめパニック映画"


・THE QUAKE
　(本作の続編、大地震映画)

・インポッシブル
　(実話を基に制作された超リアル津波映画)


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上記の情報は2023年8月時点でのものです。




映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】登場人物


登場人物


🔳　クリスチャン (父)：
優秀な地質学者。
小さな異変も逃さない。
仕事熱心すぎて、家族を疎かにする傾向あり

🔳　イドゥン (クリスチャン妻)：
タフな女性。
ホテル受付のボス的存在。
何やらクリスチャンと実は不仲！？



🔳　ソンドレ (クリスチャンとイドゥンの息子)：
大人しい子。スケボーが好き。
都市部へ引っ越すことを不安に思っている。

🔳　ユリア (クリスチャンとイドゥンの娘)


可愛い女の子。





映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】見どころ


ここからネタバレが入りますので、ご注意ください。

まだ視聴していない方は、全部観てから読まれることをオススメします！


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ここからは、私の独断と偏見で、この映画の見所を徹底解説します。


「THE WAVE ザ・ウェイブ」の見所は、嵐の前の不気味な静けさと「津波直撃までの10分間」にあります。


見所 ①：津波到達までの10分間


この映画の最大の見所といっていい、警報が鳴ったから津波が来るまでの「10分」

この「10分」は、映画のシーンの中でもしっかり「10分」なのです。

クリスチャンが時計のタイマーを「10分」セットしてから、クリスチャンとアナが車で津波を迎え撃つシーン。

実際に検証してみると、ちょうど「10分」

これは、すごい、、

実際「10分」なんて、逃げられる範囲なんてたかだ知れています。

少しでも逃げるのが遅れた人は、みな死んでしまっています。

ホテルの客も、起きてからバスに乗り込み海抜80m以上の地点に到達なんてできず、みんな死んでます。

この手加減なしの悲惨さが、当映画の重要ポイントです。



見所 ②：イドゥン VS フィリップ


次に、イドゥンとソンドレがホテルの地下シェルターで空気を求めて、換気口に逃げるシーン。

2人はなんとか天井にしがみついて呼吸を確保するのですが、ホテルの客であったフィリップはパニックになって、ソンドレやイドゥンにしがみついて、形的に溺れさせようとしてしまいます。

このままでは息子がヤバイと思った母イドゥンは、足でフィリップの首をしめ、水面に上がれなくすることで、ソンドレを助けます。

すごいのは、この判断力。

まあ正当防衛なんですが、ホテルの客であったフィリップを咄嗟に殺す判断なんて普通できないよな。。




見所 ③：イドゥン＆ソンドレ救出シーン


クリスチャンがイドゥンとソンドレを救出するシーン。

最終的に、イドゥンとソンドレの救出には成功するが、、


この映画は、バッドエンド系の映画かなーと思ったドキドキの瞬間でした。

この映画独特の暗い雰囲気が、さらに悪い予感を引き立てていました。



映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】考察・感想


ここからは、私イチ個人の考察と感想を述べさせていただきます。

私の独断と偏見による考察・感想という前提を踏まえて、ご覧ください。


全ては、研究チーム上司のアルウィドのせいでは？


優秀な地質学者であるクリスチャンは、いち早く山の異常に気付き、他の観測チームに避難警報で、住民に避難を訴えることを伝える。

だが、リーダーっぽい立場のアルヴィドは、観光業のことを庇ってか、警報を鳴らさない判断をとる。


ここで、住民に避難を訴えていれば、犠牲者が限りなく減らせたはずにちがいない。


その責任を感じてか、ヤコブを逃し、自分だけ死んでいったアルヴィドさん、少し無責任すぎない？

なんか最後は、良いヤツみたいに死んでいったけど、あんたの脳天気かつビジネスを庇った結果、多くの住民が死んだんだぞ。


あそこ2人で一緒に助かる道はなかったか？

アルウィドは、生きて、この判断ミスの責任を取るべきだと私は少し憤りを感じたシーン。


アナを失ったトマスや子供の気持ちを考えるとやりきれない。。

トマス良いやつすぎるだろ。。
(アナはクリスチャンと車に逃げ込んだが、凄惨な死をとげる)


フィリップを許せない


ホテルの乗客で、マリア＆フィリップ夫婦。

マリアは、ソンドレ探しを手伝おうとバスに乗らず、ホテルに残ろうとした心優しい女性ですが、津波が押し寄せてきた時にボーとしていたのが、少しイライラしました。

まあ、心優しい女性であることには、変わりないので、津波に流された時は、少し悲しかったが。

問題は、夫のフィリップ。

そりゃ最初は妻を亡くした影響で自暴自棄になっていたのはわかる。

でも、それから足を引っ張ることしかしないヤツを見て、コイツはいつか敵になるかなーと思っていたら、案の定。


イドゥンとソンドレを水中へ引きづり込もうとします。

まあパニックってるのですが。

それにしても、情けなすぎるでしょ。

最後には、「死にたくない」と、自分のために周りを犠牲にしようとする本性をあらわにするフィリップ。

タフウーマンのイドゥンとの勝負に負けて、散っていったフィリップ。

こればかりは、ざまあみろと思わさざるを得ないシーンでした。

コイツがいたら、助かるのも助からなくなるからね

しかし、イドゥンが出勤して初めて接客した客がまさか後々自分が殺すことになるなんて、、あのシーンからは予想もつきませんでしたね。



この映画は実話がベースになっている？


当作は、実際にノルウェーで起きた2つの災害事件に基づいて作られています。



  • 1905年に岩石崩壊津波事件：
    60人が死亡
    (その31年後には74人が死亡)

  • 1934年の岩石崩壊津波事件：
    40人が死亡



ノルウェーは、岩石崩壊が起こりやすい地域であり、今でも警戒しなくてはいけないとのこと。




映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】トリビア


映画「THE WAVE ザ・ウェイブ」にまつわるトリビアをいくつかご紹介。


トリビア①

俳優・女優たちは、クライマックスのシーンのため、フリーダイビングのインストラクターと一緒に水中で3分息を止められるように訓練したそう。


トリビア②

ノルウェーとスカンジナビアで作られた初の災害映画


トリビア③

2015年時点で、ノルウェー映画として史上3番目にチケットが売れた映画。
ノルウェー人口の6分の１が映画館で映画が観た計算になる。



映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】美しい自然は時に牙を向く


「一度は、こんなところに住んでみたい」と思わされる美しい自然豊かな町が一変、地獄絵図になる中々ショッキングな展開になる当作。

避難まで「10分」と限られた中での行動が試されているかのような内容でした。

命がかかわる決断は難しいものですが、当映画で、少しでも災害に大して楽観視せず、慎重な安全第一の対応を取ることを教えてくれたように思えます。


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映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】を観た方への他おすすめ映画


映画【THE WAVE ザ・ウェイブ】を見た人には、次の映画をぜひオススメしたいです！


THE QUAKE ザ・クエイク



「地震発生までが息の詰まる映画」



あらすじ



あのガイランゲルフィヨルドの悲劇から3年の月日が経過していた。

地質学者であるクリスチャンは、あの事故で多くの犠牲者を出してしまったことを悔いて、家族の元を離れ、1人ガイランゲルで研究に没頭していた。

ある日、同じ地質学者の友人が、トンネル内の作業中に亡くなった知らせが届く。

落石の原因に疑問をもったクリスチャンが亡き友人の研究データを調べると驚きの事実が。。


当作の続編である「THE QUAKE」。

津波の次は、今度は地震かい。。

と主人公の不幸さを憂いそうになります。

この映画の見どころは、「地震発生までのじりじりやってくる気持ち悪さ」。

他の災害映画とは、一味違う味を出しています。


そして、私、この映画を見終わった後、しばらくショックで呆然としてしていました。

観るか観ないかは、皆さまにお任せします。。

「THE QUAKE ザ・クエイク」は「Amazon Prime」「U-NEXT」で視聴可能です。





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